宮城県産業廃棄物協会 仙台支部(仙台市災害廃棄物処理4者協定)

仙台市環境局と3団体共同で、平成28年度に災害廃棄物処理の Q&A本を作成しました。これは、3団体が東日本大震災で経験した知識や経験を元にした、Q&A形式の災害時の廃棄物処理における対応マニュアル本です。

役に立つ! 災害廃棄物処理の初動期活動
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「宮城県産業廃棄物協会仙台支部について」

全国産業廃棄物連合会の傘下団体として、全国47都道府県に産業廃棄物協会があります。宮城県では、さらに5支部があり、仙台支部はその中の1つになります。現在、仙台支部は仙台市にある廃棄物処理業者が加盟して、処理や収集運搬の業務の範囲は広く、支部全体として感染性や有害物質等の特別管理物から、密閉処理、リサイクル処理まで様々な産業廃棄物を扱うことができます。仙台支部の活動として「クリーン作戦」等の環境啓蒙活動、「研修会」等の安全技術教育を行い、産業廃棄物の適正処理推進、産業廃棄物処理業界の健全展開、仙台市民の生活環境の保全と地域社会の福祉の向上に寄与することを目的としています。

「宮城県産業廃棄物協会仙台支部の東日本大震災での活動について」

東日本大震災では仙台市内でも膨大な量の災害廃棄物が発生し、がれき類が137万トン、津波堆積物が135万トン、計272万トンとなりました。災害廃棄物の処理にあたり仙台市では処理方針の中で、地元業者による処理体制の構築を図ることを決めていました。これは、地元企業へ発注することで、地域の復旧を地域経済の復興へ繋げることを目的とし、結果として悪質業者の排除へ繋がりました。災害廃棄物の処理業務は、3つの地元業界で請負い、管理しました。仙台市内沿岸部の津波被災を受けた がれきの災害廃棄物の分別撤去を(一社)仙台建設業協会が担当しました。内陸部の被災住宅の撤去解体を宮城県解体工事業協同組合が担当しました。災害廃棄物搬入場の運営、廃棄物の細分別とリサイクルは宮城県産業廃棄物協会仙台支部で担当しました。3団体と仙台市が一団となり、連携し、さまざまな問題を解決して行きました。

「仙台市災害廃棄物処理4者協定について」

仙台方式で処理を担当した3団体は、平成27年9月に、仙台市立ち会いの下、「仙台市における災害時の相互協力に関する協定」を締結しました。この協定は、今後想定される大規模災害時に相互に協力して復旧・復興に貢献し、他都市の災害時の応援も含めて互いに連携して協力し、災害復旧応援に取り組んでおります。

平成30年4月、3団体協定の発展として、仙台市の災害廃棄物処理計画に沿った形で、仙台市、建設業協会、解体工事組合、産廃協仙台支部の4者で新たな協定の締結をしました。新たな協定は、仙台市内で発生した災害に伴う廃棄物の処理を迅速に行うことにより、仙台市民の安全安心を守ることを目的としております。連絡体制、作業体制の確立、おおまかな作業協力内容について締結しています。